・聖餐式の毒杯 The Poisoned Chalice
フィデルマは、ローマ巡礼に来ていた。教皇に拝謁する許可が下りるのを待つ間、ローマの街を探索していた。ある日、フィデルマが参列した小教会のミサで聖体拝領の儀式のワインを最初に飲んだ若者が突然倒れた。ワインに毒が入っていたのだ。フィデルマは、参加者の話を聞くうちに矛盾点を見つけ出し、犯人を突き止める。犯人は、愛人の助祭がもうすぐ司祭になる予定なので、その時に司牧する教会を得られるようにと警備兵が謀ったものだった。
・ホロフェルネスの幕舎 At the Tent of Holofernes
フィデルマの元に「魂の友」のリアダーンから助けを求める手紙が届く。フィデルマがリアダーンの住む地へ行くと、彼女は夫と子供を殺したとして捕らえられていた。実は、リアダーンの夫は女族長イルナンと不倫関係だったが、道義心から彼女と別れていた。しかし、族長の地位を狙う族長の後継者のコンは、リアダーンを利用してイルナンをその地位から追おうとしてこの事件を計画した。
・旅籠の幽霊 Our Lady of Death
冬の旅路の途中、フィデルマは、一軒の旅籠に泊まる。この旅籠には、最近、幽霊が出るという。しかし、これは、旅籠の女将の戦死した夫の残した財産を狙う亡夫の戦士したと思われている弟が、幽霊騒動で女将たちを旅籠から追い出そうとしたのだった。
・大王の剣 The High King’s Sword
大王の即位の儀式に必要な大王の剣が盗まれた、大王位を狙った次期大王の後継者と、その恋人であり大王の妹の二人が図った事件だった。
・大王廟の悲鳴 A Scream from the Sepulchre
万聖節の前夜。ある大王の墳墓から叫び声が聞こえてきた。墓所の扉を開けて調べると裁判官の一人が殺されていた。「大集会」に出席するために集まっていたフィデルマは犯人をつきとめる。強欲な妻のために盗掘を思いついた裁判官が墓守を利用したが、宝を独り占めしたくなった墓守に殺されてしまった。
THE POISONED CHALICE AND OTHER STORIES FROM HEMLOCK AT VESPERS
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